ドイツの首都であり、都市部の人口はヨーロッパでもロンドンに次いで多い。第二次世界大戦後は東西を隔てる壁によって分断されたが、1989年のベルリンの壁崩壊に伴い、現在では文化、経済、観光などのあらゆる分野において世界でも有数の先進都市のひとつとして知られている。中でも居住性では世界2位の快適さを誇り、自然と都市の共存のモデルケースとされることもある。
この夏、KAMAKULANIを運営するフクダ・ロングライフデザインの社長である福田明伸さんから、ヨーロッパの旅6日間の手配とベルリン案内のご依頼を頂きました。
「ウィーンでF1観戦、そしてメインはベルリンでのU2のコンサート」
それを聞いただけでもオカッパさんとおヒゲさんは「なかなかハードで強行なスケジュール…」と思いましたが、更に連絡を取り合ううちに、「ウィーンの街中からF1会場までレンタカーで行けたら良いのですが…」「せっかくなのでウィーンからドイツまで列車の旅を楽しめたら良いのですが…」「ミュンヘンのBMW博物館と工場見学も出来たら嬉しいのですが…」など、久しぶりにお一人での海外旅行ということですが、何ともすごいチャレンジャーっぷり。
「これはベルリン観光もツメツメでハードに廻りたい方っぽいね。よし、二日間で効率よく廻れるように頑張ろう!エイエイオー!」
そんな気合十分なオカッパさんとおヒゲさんは、フクダさんから前もって聞いていたベルリンの希望リストを頭に入れながら、朝9時にホテルに到着。
「おはようございます!初めまして!」
初めてお会いしたフクダさんの第一印象は意外にも想像していた「がっつきタイプ」とは全く違い、とても穏やかで優しい印象。しかも「さぁどこから優先的に行きましょうか?!」との問いかけに、「どこでも良いですので…付いて行きます」と、ガツガツしているどころか逆にかなり控えめなご返答。
それはそうでしょう。ウィーンでF1を観戦して、翌日早朝から電車でドイツへ移動、限られた時間の中AUDIミュージアムを楽しみ、そしてその日のうちに飛行機でベルリンへ、という旅疲れが出てきてもおかしくない状態。しかも前日はフライト遅れのため深夜にホテルに着いたとのこと…。穏やかで優しい印象+眠たそうな印象でも仕方ありません。
ただそうは言ってもせっかくの旅行、初めてのベルリン、しかも雨だった天気予報とは全く違った良い天気!「ゆっくりしている暇はない。後悔のないようベルリンを楽しんでもらわなくては!」と逆に2人の方がガツガツしだしていたのでした。
ブランデンブルク門・イーストサイドギャラリー・ユダヤ人博物館など、「ベルリンと言えばココ」といった場所を「モデル明伸」をメインに撮りながらせっせと廻りました。途中、建築や自動車がお好きな福田さんからドイツの知識を教えて頂く場面も多く、逆にガイドされちゃったという何とも頼りないオカッパさんとおヒゲさんではありましたが、今後のガイドに活かして行くことで恩返しとさせて頂こうねと言い合った能天気な2人だったのでした。
「今日は結構歩いたね」
オカッパさんとおヒゲさんが言う「結構」。それは一般人で言えば「かなり」に値します。お疲れ度もすでにピークに達しているはずの一般人フクダさんに更に追い打ちをかけるかのごとく、おヒゲさんは言い出しました。
「まだ行っていない戦勝記念塔(ジーゲスゾイレ)に上がるのも良いんじゃない?」
フクダさんの「行きたい場所リスト」にしっかり入っていたその戦勝記念塔は、有料(€3)ですが、上まで上がることができます。ただ確かに行きたい場所だったとは言え、フクダさんは外側から眺めるだけと思っていたようで、その時の表情は見逃しましたがおそらく引きつっていたはずです。
「いいね!まだ時間もある!その後のビールは格別な味になるね!」
オカッパさんもノリノリだったので嫌とは言えないフクダさん。ゆっくりとそして足をガクガクさせながらも頂上まで辿り着き、無事頂上からの眺めを楽しんでらっしゃいました。
ベルリンを上からぐるっと眺めたところで、さぁこれからお楽しみの夕ごはん(ビール)です。
「少しだけ歩きますが良いところがあるので…」
徒歩1時間もこの日のオカッパさんとおヒゲさんには「少し」だったらしく、更に福田さんを鍛えることとなりましたがこの頃にはフクダさんもマラソンでいうところのセカンドウィンドな状態だったかと思われます。歩いている間、終始笑顔でした。
到着した場所はZoo(ベルリン動物園)近くにある、“Schleusenkrug”。歴史ある人気のビアガーデンです。平日のこの日もやはり混んでいましたが運良く席が見つかり、立ちっぱなし歩きっぱなしだった脚をようやく休ませることができました。
この日のビールが格別だったことは言うまでもありません。格別なビールと共に美味しいドイツ料理と楽しい時間をみんなで満喫したのでした。
ということで1日目のみの記事になってしまいましたが、フクダさん、本当〜〜〜〜にお疲れ様でした。
そして楽しい時間をありがとうございました!食べ損ねたアイスクリームを食べにまたぜひお越し下さいね。
オカッパさんとおヒゲさん、人生発のベルリンでの2日間、いや今回の旅の全行程のスケジューリングのお手伝いから、本当に何から何までありがとうございました!
片言の英語も話せない私がウィーン→ミュンヘン→ベルリンと、様々な交通機関を乗り継いで移動しながらも、日本人を一人も見かけることもない施設やイベントに参加して、無事に全行程を楽しむことができました。これも、オカッパさんとおヒゲさんの緻密な段取りをして頂けたお陰です!
お二人のKAMAKULANIでの連載が始まる前に、U2のライブをベルリンで観たいと決めたのは単なる偶然だったんですが、結果的にこんなに素敵な偶然に感謝しています。たったの2日間でベルリンの魅力を全部体験できたとは思えませんが、ハードスケジュールを組んで頂けたお陰で(笑)、とても充実したベルリン滞在となりました。
特に印象に残っているのは映画『ベルリン・天使の詩』(編集部注:ヴィム・ヴェンダース監督の1987年の映画)でも有名な戦勝記念碑の黄金の天使の足元からブランデンブルク門側を望む眺めでした(戦勝記念碑を目指して階段をのぼる写真)。
展望台までたどり着くまでの過酷さは半端ではないですが、平和の時代のベルリンを象徴する眺めに一人感激してしまいました。また今度訪問の際は、名物のハンバーガー屋さん(あそこです:笑)と、オカッパさんお勧めのアイスクリームを必ず食べたいですね。
しかし、何と言ってもB級フード「カリーブルスト」片手に、濁ったドイツの酵母ビールの美味しさは忘れられません!
オカッパさんとおヒゲさん、本当にありがとうございました!
1
2月14日公開
ベルリン在住のオカッパさんとおヒゲさん。去年の年末はクリスマス帰省の前にハイデルベルクにちょっと寄り道。2016年に新しく開通したばかりのLOCOMOREに乗って5時間の電車の旅でした。
2
3月14日公開
ハイデルベルグに到着したオカッパさんとおヒゲさん。クリスマスイブの祝杯をあげるためにビールとおつまみを求めて24時間営業のSpätkauf(シュペートカウフ)を探したけれど…。ベルリンから約650km、ハイデルベルグ事情。
3
5月16日公開
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4
6月6日公開
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5
7月11日公開
日本からのお客さまを迎えてベルリン案内をするオカッパさん。思いがけないトラブルもありましたが、“Siegessäule(戦勝記念塔)”や“Tiergarten(ティーアガルテン)”など、ベルリンの名所をご案内して、ひとまず到着を祝ってドイツビールで「Prost!!(乾杯)」。
6
8月15日公開
フクダ・ロングライフデザインの福田社長をベルリンでお出迎え!ハードなスケジュールでヨーロッパとベルリンを観光されるアクティブなフクダさんに、オカッパさんとオヒゲさんもすっかりガツガツモードに。ベルリンのいいところを全部案内できるでしょうか…?