KAMAKULANI Editorial Desk

編集部

「いつもとは少し違う選択を。」をキーフレーズに、昨日とは少し違った新しい自分を発見できるような情報をお伝えするWEBマガジン「KAMAKULANI」の運営デスクです。

連載中KAMAKULANIのこと

3これからのKAMAKULANI

いつもとは少し違う場所に

KAMAKULANIでは執筆者のことをオーサー、記事のことをイシューと呼んでいます。「旅」「アート」「暮らし」「モノづくり」のカテゴリーを4人のオーサーがそれぞれ担当し、週替りでイシューを公開する。連載は3〜6回で終了して、次のオーサーにバトンタッチする。そのスタイルは公開当初から変わらず続いてきました。プロのライターさんもいれば、長い文章を書くのは初めてという人もいて、まるで友だちから届いた手紙を読むような身近な話題から本格的なコラムまで雑多に楽しめるのがKAMAKULANIらしさだと、今ではそう思えます。

しかし、最初の頃はオーサー選びも暗中模索で、戦略的に内容のバランスを計るような余裕はありませんでした。基準はただひとつ。キュレーターのデキさんが「今この人の話を聞いてみたい」と思う人。carbon8HATIのふたつの雑貨店を営むデキさんは、商品の仕入れやイベントの企画などで幅広い業種の人たちと知り合う機会があり、その人脈を活かしてフクダ・ロングライフデザインの営業企画チーフとしても活躍しています。豊富なアイデアで空間を演出して、いつもとは違った特別な体験ができる場所に変えるのは、デキさんのもっとも得意なこと。住宅の完成見学会やショップのインテリアなどで培ったその腕前で、KAMAKULANIというインターネット上の空間がどんな場所に仕上がるのか、新しい挑戦の始まりでした。

最初の4人

デキさんの数多くの人脈の引き出しの中から最初の4人に選んだのは、『PLUS1LIVING』の元編集長でインテリア・エディターの藤岡信代さん。『アンジュール』や『チャイクロ』など、独特なラインナップで絵本ファンを魅了し続けるBL出版の社長、落合直也さん。元carbonのスタッフで、心機一転南の島へ移住した大原伸恵さん。そして元美術館の館長という異色の肩書きを持つ、フクダ・ロングライフデザインの社長、福田明伸さん。表舞台で活躍する人から、裏方として業界を支えてきた人、そして一般にはまったく知られていない人まで、その後のKAMAKULANIを象徴するような色とりどりのラインナップでした。

南の島からこんにちは!

沖縄県座間味島の様子

記念すべき第1回のイシューは大原さんの「小値賀町斑島のお昼ごはん」。ちょうどこの原稿のやり取りをしている最中に鹿児島県の斑島(まだらじま)への移住や第一子の妊娠など人生のビッグイベントが目白押しだった大原さん。大自然に囲まれた小値賀(おじか)の暮らしの中で、これまでの人生を振り返り、豊かな海の幸の話や、家族との絆、以前に住んでいた座間味島の思い出など、KAMAKULANIの門出にふさわしい旅の便りを届けてくれました。

大原さんはその後再び座間味島に戻り、2018年5月にはカフェ「サバイディカフェ」をオープン予定。ラオス語で「こんにちは」という意味の南の島のカフェ、どんな場所になるのでしょうか?座間味島は那覇市内からフェリーで行ける身近な離島です。最近ではLCCのおかげで週末にふらっと立ち寄れるようになった沖縄。オープンしたらKAMAKULANIでもお店の様子をお知らせします!

編集脳で読ませるブログを

初期KAMAKULANIの顔とも言える「居心地のいい家のつくり方」を連載してくれた藤岡さんは、22年の雑誌編集経験のノウハウを元に、ビジネスやマーケティングで役に立つブログ編集セミナーを各地で開催しています。ただアクセス数を増やすためだけでなく、しっかりと読ませるブログにするための「編集者」を育てるというコンセプトが藤岡さんらしいところです。その読者をぐっと引きつける抜群の構成力と文才で、KAMAKULANI最多となる通算24回のイシューを執筆してくれました。

藤岡さんとキュレーターのデキさんは以前からの長いお付き合いで、フクダ・ロングライフデザインや8HATIのイベントでも度々登壇していただいています。

心に届く絵本づくり

多忙な会社経営の中で「心に届く絵本ができるまで」の連載を快諾してくれた落合さんが社長を務めるBL出版は、定番の名作から新しい話題作まで精力的に出版しています。スウェーデン児童文学の翻訳家として知られる菱木晃子さんとイラストレーターの平澤朋子のコンビによる再話『巨人の花よめ』や、阪神大震災の記憶をもとに神戸市消防局職員の防災への思いが描かれた『地震がおきたら』など、流行に左右されずに常に子どもの目線で楽しめる作品ばかり。

大人のために作られた雰囲気重視の絵本ではなく、子どもの心にそっと種を植えて、大人になったときに立派な樹となって人生の目印となるような、そんな印象的なBL出版のラインナップは、落合さんの絵本に対する深い愛情の賜物です。

年間12棟の責任

このKAMAKULANIを運営するフクダ・ロングライフデザインの福田さんは、これからの時代にふさわしい住宅を日々模索中。自然エネルギーと共存するパッシブデザインや、天然素材で健康的な住空間をつくり出す無添加住宅、そして地震に負けない木造住宅のためのSE構法など、家づくりの責任を第一に、ハウスメーカーにはできないこだわりの住宅を年間限定12棟、着々と建てています。

外に出よう!

くずはモールで開催されたcarbonの「OUTDOOR LIVING」のポスター。写真もデキさんがすべて自分で撮影!

そしてキュレーターのデキさん。2017年の夏には店舗を大胆にリノベーションして新しく生まれ変わったcarbonでしたが、歩みを止めることなく、この春はのイベント続きですっかりアウトドア派に。春休みにくずはモールで開催された「OUTDOOR LIVING」では、なんとショッピングモール内に愛車のミニ・クーパーを入れて、コーヒーと紅茶とお菓子と雑貨の即席アウトドア空間を作り出しました。友だちの家の庭先で開催されるパーティのような賑やかで楽しいイベントは連日大盛況。さらに4月29日には枚方市の岡東中央公園で開催されるイベント「星のかなで」にも出店予定。こちらはcarbonがインテリアコーディネートを担当した神戸のパン屋さん「パンのお店 ito」との共同参加です。

みんな元気そうだ!

今回はKAMAKULANI創刊時のメンバーしか紹介できませんでしたが、合計18名のオーサーの皆さんがそれぞれの分野で日々活躍しています。

2018年6月から、KAMAKULANIは新しいイシューの掲載を一旦お休みして、不定期連載の『select』と、これまでのイシューのアーカイブ化、そしてオーサーの皆さんの活動のフォローを中心に、新しいスタイルで継続していく予定です。KAMAKULANIのこれからをお楽しみに!

連載中KAMAKULANIのこと

1

2月27日公開

KAMAKULANIが生まれた日

いつもとは少し違う選択を。そんな日常のささやかな喜びと発見を共有するために生まれたKAMAKULANI。その始まりは、小さなひらめきと小さな一歩でした。なぜ家をつくる会社がWEBマガジンを始めたのか?しかも住宅とは関係のないアートや旅の話題で…。そこにはフクダ・ロングライフデザインの家づくりにかける想いと深いつながりがありました。

2

3月27日公開

名前はKAMAKULANI

KAMAKULANIという名前が決まるまでにはいくつもの案が出されました。そのひとつひとつに意味や想いが込められていて、「もしあの名前になっていたら…」と考えるとこのKAMAKULANIの色んな架空の今が想像できます。でもやっぱり最後には、このサイトのこれからのヴィジョンを象徴するような、これ以上ないピッタリな名前に決まりました。

3

4月24日公開

これからのKAMAKULANI

小値賀町斑島の大原さん、元雑誌編集長の藤岡さん、BL出版の落合さん、そしてフクダ・ロングライフデザインの福田さん。2015年の夏、個性的な4人がKAMAKULANIの最初のオーサーになってくれました。身近な友だちから届く手紙のような文章から、本格的なプロの文章まで、多種多様なのがKAMAKULANIらしいところ。それぞれの分野で精力的に活躍するオーサーの皆さんの活動をKAMAKULANIでは今後もフォローして応援します!